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2009年12月8日浅野目議員

12月8日(火)埼玉県議会 一般質問


≪浅野目義英議員≫

五点目に犬猫殺処分ゼロを目指す施策についてです。

島田議員さんもきわめて丁寧にご質問されておりました。重複しないようにいたします。関係者の努力が少しずつ実りつつあるのでしょうか。引き取り手のない犬猫が飼い主に戻っていく返還数、新しい飼い主に巡り会う譲渡数も飛躍的に増えています。収容数も確実に減ってきています。

しかし、それでも依然として、引き取り手のない犬猫の殺処分は、間断なく続けられています。埼玉県の場合、最短で三日以内に飼い主が見つからなければ、つまり、返還や譲渡がされなければ、「狂犬病予防法」などに基づき殺処分される、昨年度県内で犬が2,571頭、猫が4,533頭、合計7,104頭が処分されてしまっています。

空前のペットブームの裏側にある悲劇的な現実で、社会の深層を示していると言っても良いかもしれません。

上田知事はゴローという名前の犬を飼ってらっしゃいます。島村教育長はオオジロウという名の犬を飼ってらっしゃいます。他の部長さんもみな調べようと思ったんですが、ここ本会議場にお集まりの議員執行部各位の決して少なくない数、犬や猫などの小動物と生活をしていることと思われます。

高齢者、若者、家族、犬や猫とぬくもりや会話を分け合って暮らすことが増えてきました。存在を無視して良い命はひとつもないはずです。

犬や猫を棄て、また殺す理由と言い訳は、人間の方にはあるかもしれません。しかし、犬や猫にとっては、棄てられ無理やり命を奪われる理由はひとつも見当たらない。ただ殺してしまうだけの施策から脱却を図るべきと考え、ふたつ質問いたします。

ひとつは「彩の国動物愛護推進員」の組織と活動についてです。県内に推薦枠という形ですでに34名いた推進員さんは、今年新たに公募というスタイルで46名の推進員さんが新加入します。34+46で、80人体制、今月の18日には知事名で委嘱を受けられるようです。動物愛護のヒントやアドバイスを提供するという形でお仕事をしていただくようになると思いますが、今後のビジョンについて、五点お伺いをいたします。

さまざまな方が公募に応じられたと思いますが、どのような適正判断基準で選ばれたのか、ふたつ、組織上の今後の人数確保の目標、みっつ、ホームページ上では、そのお仕事について動物愛護の分野での経験や技能を生かしてください、と書いてありますが、今一イメージができません、どのようなことをお仕事としてお願いするのでしょうか。四点目、研修会の予定はあるか、五点目、リーダーを養成していくか、でございます。

そして、大きくもうひとつ、保健所の収容動物の適正管理についてです。

保健所にも抑留施設があるのをご存知でしょうか。犬だけです。土日休日に飼養されている犬の飼育管理はいったいどのようになっているのか、祭日が重なったときなど三、四日に渡り、自治体施設の休業となる場合があるのではないか、管理しているのは命ある動物、この動物の飼育管理のシステムについて就業規定の定めがなく、休日の収容動物の世話が単なる職員の気持ちだけに任されているような実態を伝え聞いています。正式な公文書による規定はあるのか、作るべきではないのかも含めて、お答えをいただきたいと思います。



≪石田義明保健医療部長≫

ご質問の犬猫殺処分ゼロを目指す施策についてお答えを申し上げます。

まず(1)動物愛護推進員制度の充実についてのア、公募の際の合格基準についてでございます。応募資格といたしましては、動物愛護の活動歴や動物の飼育歴があることを要件といたしました。また、面接におきましては、動物愛護に熱意があり、協調性をもって活動できることなどを重視して選考いたしました。

次にイ、動物愛護推進員の増員についてでございますが、「埼玉県動物愛護管理推進計画」におきまして、平成29年度末までに500名まで増やすことを目標としております。今後とも定期的に公募を行い、推進員の増員を進めてまいります。

次にウ、具体的な活動についてでございますが、動物指導センターで行っております、愛犬のしつけ方講座や、子どもと動物の触れ合い教室、避妊手術啓発リーフレットの街頭配布、などへの参加・協力をお願いしたいと考えております。

次にエ、動物愛護推進員の資質向上についてでございますが、定期的に研修会や事例研究会などを開催し、適正な飼い方の啓発や譲渡の支援など推進員に期待される役割が円滑に果たせるよう、努めてまいります。

次にオ、リーダーの育成についてでございますが、推進員の増員にともない、地域ごと、あるいは活動内容に応じて、中心的役割を担う人物が必要と考えております。そのため推進員の活動の実態を見極めながら人材の育成に努めてまいります。今後とも、動物愛護推進員と連携して、人と動物が共生できる社会の実現に向け努めてまいります。

次に(2)保健所における土日休日などの収容動物の適正管理についてでございます。保健所では休日などにおきましても、必要に応じて時間外勤務や休日勤務として、職員が交替で出勤し、餌を与えたり清掃などの飼育管理を行っております。今後とも各保健所における犬の収容状況や健康状態、あるいは休みの長さ等に応じて、その都度適正な飼育管理を行ってまいります。









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